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木の神秘

落ち着くのは、癒されるのは、なぜ?

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技術の進歩は、機能的かつ美しい無機質素材を多様に生み出しました。
ただ、自宅でも職場でも、いつも無機質素材に囲まれているとしたら……
ちょっと息苦しいと思いませんか。
木の素材に囲まれていたら、どうでしょう。
好みはいろいろあるけれど、少なくとも息苦しさは感じないでしょう。
木に対するイメージのせいかもしれませんが、
考えてみれば、木も人間と同じように生きている、「生物素材」。
無機質素材より安らぐのは、理にかなった自然なことなのです。
単にイメージだけではない安らぎ・癒し効果。
それらは科学的な観点からも、実証されはじめています。


森林浴効果は、製材となっても生きている。


人気の森林浴。その主役は「フィトンチッド」という木の放つ成分です。心地よい香りでストレスを解きほぐし、さらに肝機能を高める、安眠を誘うなど健康作用も指摘されているフィトンチッド。じつは製材からも発散されています。「木の家は木の香りがして気持ちいい」と感じるとき、私たちは香り効果とともに、香りの源であるフィトンチッドの恩恵を受けている……つまり普段の生活のなかで、ちょっとした森林浴をしているのです。木の家が安らぐのは、単にイメージだけではないのですね。
なお、フィトンチッドには自然の抗菌作用や脱臭作用があることも知られています。

※壁紙など無機質素材で木を覆うと、そうした効果は期待できません。




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木の癒しは本当か。科学が証明し始めています。


近年、研究機関などで「木の癒し効果」が証明されはじめています。そのいくつかをご紹介しましょう。

●どんな素材よりも、触ると「気持ちイイ」
木材や無機質素材の各種に、15名が手のひらを当て続けました(60秒間)。その結果、木材から快適さや自然感を感じる人が圧倒的。木の癒しは「肌触りの良さ」が要因のひとつのようです。

●脳波で分かる、木は元気のもと
各素材を触っているときの脳波を調べると、木材だけは脳が活性化している様子を示しました。木の自然観や快適さを脳が感じ取っていると考えられています。

●血圧も安定した!
同じく血圧を調べると、金属(アルミニウム)を触っているときは上昇し、スギ材を触っているときは下がりました。「リラックスを感じる副交感神経に作用した」と考えられています。

●写真で見るだけで、快適感が歴然!
内装に木材を多く使った部屋、床と腰壁だけ木材、床だけ木材、すべて無機質素材という4つの部屋の写真を200人に見せた結果、木材が多いほどリラックス系の欲求が強くなり、木材が少ないと「運動する」「仕事をする」など動的側面がアップ。まったく木がないと、リラックス感も動的な欲求も弱くなったそうです。木目や自然な色合いなど視覚要素も、癒しの要素なのでしょう。         

※参考資料:

パンフレット「Wood Science」(静岡県木材協同組合連合会発行)より




       


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木は疲れにくい。身体を冷やさないから。


木の床は、落ち着けたり、勉強や仕事がはかどると言われますし、経験的にそう感じている方も多いでしょう。これも木のやさしさのイメージとして語られていますが、科学的には、木は足を冷やさないから、リラックスしたり疲れにくいのだそうです。逆に無機質素材は、足を一気に冷やしてしまいます。
木も冷たく感じます。でもそれは鋭利な冷たさではなく、やわらかい冷たさ。夏に木の床を素足で歩くと、程よい冷たさが心地よい……あの感覚ですね。


       



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柔らかいから、疲れないし安全。


イメージしてみてください。木の床を歩く自分と、コンクリート上を歩く自分。木の床の方がラクな感じがしませんか。実際にビルなどの床は固いため反発力が強く、疲れやすい。かと言って砂浜のように柔らかすぎると余分な力が必要です。ところが木の床は程よく柔らかいため、歩きやすく疲れにくいのです。 もし転んだときも固い床に比べればダメージが少なく、安全性も高いと言えるでしょう。


       



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光を、ほっとする明るさにやわらげてくれる。


また、イメージしてみてください。木の壁に強い陽射しが当たっている――。まぶしいですか? そうでもないと思う人が多いでしょう。きっと経験的に、木は光の反射が少ないと感じているのです。一方で光を吸収しすぎることもなく、目が心地よく感じる反射率に近いのだそうです。確かに、何となくほっとする明るさです。しかも木は紫外線を吸収するから目にやさしい。木の癒し要因は、この明るさにもあるのでしょう。


       



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10年、20年後、鉄を見て 「味わいが出たなぁ」なんて言わないけれど……


「木目が美しい」と言う人がいます。「木目を見ると落ち着く」という人もいます。さらに10年20年もすると、独特の色合いやツヤが増し、「味わいが出てきたなぁ」などと言われます。そうした視覚性も木ならではの癒し要素。色ツヤのなかには長年の汚れだってあるでしょう。多少は傷も付いているでしょう。木以外の素材だったら「汚い」だけ。でも、木なら傷や汚れも「味」になっていく。古いお寺の柱や床の「いい感じ」、あれです。


       



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不規則だから、ひとつひとつ違うから 楽しい、という価値観。


効率優先社会は、多くのメリットをもたらした一方、「味」や「粋」を損なっていると、よく言われます。家も同じ。規則正しさや、精度の高さが過剰に語られているように思います。規則性は大量生産のためには都合いいかもしれませんが、生活者の視点で見ると、どうでしょう。 木は、人間と同じで一本一本違います。同じ木目はありません。クセだって違います。だからこそ、味わいやおもしろさが出るのです。たとえばムク材を使った壁やフローリングは、一本一本個性の違う木で構成されていますから、歳月とともに微妙に、本当に微妙ですが凹凸感が出ます。そうした計算外の不規則さが味わいになるのはないでしょうか。 もちろんこれは好みであり、何がいいとは言えません。規則正しさを求める方には合成材が重宝です。

       



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